ホークスにいわゆる1億円プレーヤーと呼ばれる高年俸選手が多い

順位

プロ野球のソフトバンクホークスは他球団と比較して、高年俸の選手が多いと言われていましたが、2019年冬の契約更改では、遂にスタメン全員が1億円プレーヤーとなりました。これは1949年に日本プロ野球が発足して以来、初めての事です。その中でも柳田悠岐選手は年俸5.7億円の7年契約(年俸は4年後に見直し)という超大型契約を締結し、大きなニュースとなりました。また、ユーティリティープレーヤーとして名高い明石健志選手も2018年冬の契約更改で1億円プレーヤーとなるなど、スタメン以外でも1億円超えや、それに近い年俸の選手が沢山います。

何故、これ程までにホークスの選手の年俸は高いのでしょうか?最大の理由は、FAによる選手の流出防止が挙げられますが、それだけではありません。ホークスは年俸が1億円を超える迄が短いのも特徴です。例えば「甲斐キャノン」で一躍有名となった甲斐拓也捕手はスタメンで試合に出だして僅か3年で年俸が1億円を超えました。これは、球団から選手に対する「結果を出せば、必ず評価する」というメッセージであり、選手のモチベーションに繋がっています。先述した明石選手がスタメン起用が少ないにも関わらず1億円プレーヤーとなったのも、試合での貢献度をきちんと評価された結果なのです。

年俸が高い代わりに競争が厳しいのもホークスの特徴です。相当努力し、結果を出し続けなければ1軍に居続けることはできません。すぐに代わりの選手がでてくるので、実績のある選手も気を抜けません。チーム内の厳しく熾烈な環境でレギュラーを勝ち取り、結果を残せばすぐに年俸に反映される仕組みが選手のモチベーションに繋がり、切磋琢磨することで、プロ野球の中でもトップクラスの選手が育つ所以です。これが「常勝軍団」と呼ばれるホークスのチーム作りの土台となっているのです。